コンセプト詳細 ヒューマンラボとは? ヒューマンシステムとは? ヒューマンシステムとは、人間の感覚、認知やヒューマンマシンインタフェースから、人間の学習、記憶、組織内行動、社会行動、理念、倫理、哲学、そして教育システムや広報システムまで、すなわち、人間の一部としてのシステムや、人間と接するシステムから、人間個人ないし人間集団を含むシステムまで、人間に関わるあらゆるシステムを意味します。つまり、私たちは、人間の一部である小さな感覚システムから、地球環境や人類という空間スケール・時間スケールの大きいシステムまで、なんらかの形で人間と関わるあらゆるシステムをヒューマンシステムととらえています。 デザインとは? デザインとは、単に設計という意味ではなく、機械システムから社会システムにわたる様々なシステムの構想と構造を構築することを意味します。したがって、機械システムのデザインから、社会システムのデザイン、人生システムのデザインまで、私たちはあらゆるシステムのデザインを研究対象とします。 システムデザイン&マネジメント体系とは? 対象とする範囲は広いですが、どの研究も、システムデザイン・マネジメント体系という共通の方法論に立脚しています(これは、本研究室のみならず、SDM全体のコンセプトです)。すなわち、対象の如何に関わらず、 |
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●システムの要求分析(ユーザー要求のみならず、地球環境や社会環境など、システムを取り巻く多様な価値の関係解析) |
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というシステムデザインのVモデルに従って、システム全体のバランスを取ってデザイン構想を提言していくという点で共通しています。また、システムデザイン方法論自体の構築に関する研究も行います。 手法とツール また、基本的なツールも共通です。本研究室での研究スタイルは基本的に仮説検証型です。すなわち、まず、徹底的な要求分析・価値関係解析のもと、高所大所から『ヒューマンシステムはこうあるべきである』というユニークかつ創造的な仮説を提唱し、システムアーキテクティング、多変量解析、多目的最適化、モデリングとシミュレーションなどの手法を駆使して、仮説を検証していく(そして、検証された仮説こそが、システム構想のデザイン成果である)、というのが私たちの目指すやり方です。調査的な研究も行いますが、決して単なる調査研究にはとどまらず、調査結果を必ず俯瞰的視点からの何らかの創造的なデザイン(新たな構想の提案)につなげてゆく、というのが私たちのスタンスです。 育成する人材像 SDMのコンセプトは、「木を見て森も見ることのできる」人材の育成。T型人間から∇(ナブラ)型人間へ。本研究室も同様です。システムデザイン・マネジメント学を方法論として確立する研究者から、それを社会で生かすビジネスパーソンまで、Design the Futureを実践する人材を育成します。 |