Experiment

 没入型VRプログラミング

      
       CAVE型ディスプレイK-Cave       K-Caveでのデータ可視化

過去の学生作品

  「リラックマ」       「橋」        「ドラえもん」   「エッシャーの塔」   

    「花火」       「滑り台」     「ビリヤード台」    「結晶構造」           

  演習の目的

近年、アミューズメントパーク等を始めとしてバーチャルリアリティ技術を用いた臨場感あふれる立体映像の利用が盛んになってきました。本研究科においても、K-Caveと称するCAVE型ディスプレイや4K立体視映像を用いたCDF等の没入型ディスプレイが導入され、バーチャルリアリティを用いた各種の研究に利用されています。没入型ディスプレイは、大画面スクリーンで構成される広視野の映像空間の中で、立体視や身体動作に反応するインタラクションを用いることで、臨場感の高い仮想世界の体験を実現しています。
本演習では、このような没入型ディスプレイ装置を用いたバーチャルリアリティ映像の生成手法について理解するとともに、実際に没入型ディスプレイを用いた立体映像作品のプログラムを作成し、没入型VR技術についての理解を深めることを目的としています。
演習環境としては、基本的なプログラミングはC言語、OpenGLが使用可能な計算機であれば実行可能ですが、最終的な成果は実際にCAVEシステムの上で作成したプログラムを動かして、没入仮想世界の体験を行ってください。


  演習のスケジュール

本演習では、以下のサブテーマの課題を順に行っていくことで、没入型VRプログラミングについての基本技術を学びます。

(1)3次元CGモデリング
3次元グラフィックスライブラリであるOpenGLを用いてCGのモデリング方法、レンダリング方法について学びます。視点位置の設定、視体積の設定、照明方法、投影変換法等を理解し、実際に3次元オブジェクトを描画するためのプログラムを作成します。

(2)インタラクティブCGプログラミング
立体視映像の生成方法、視点計測のための磁気センサの使い方等を学び、(1)で作成したプログラムを利用者の動作にリアルタイムで反応するインタラクティブな3次元CGプログラムへと拡張します。

(3)CAVEプログラミング
没入型ディスプレイCAVEの構成と利用方法について学びます。没入型ディスプレイに映像を提示するための手法を理解し、(2)で作成したインタラクティブ3次元CGプログラムをCAVE用のプログラムに拡張します。また、自分で作成した仮想世界をCAVEシステムで体験し、プログラムの評価を行います。

以下は演習のスケジュールです。
説明資料を読みながら演習を進められるようにしてありますので、各自の進捗状況に従って進めて下さい。
    
   日程        
   1回目 1.概要説明、 課題1の説明
   2回目 2.プログラミング環境
   3回目 3.3次元CGと座標変換
   4回目 4.基本図形の描画
   5回目 5.3Dモデリング
   6回目 6.シェーディング
   7回目 課題1提出
   8回目 課題2の説明
   9回目 7.立体視の原理
   10回目 8.立体視プログラミング
   11回目 9.3次元位置計測センサ
   12回目 10.ヘッドトラッキング
   13回目 11.ウオークスルー
   14回目 課題2提出
   15回目 課題3の説明
   16回目 12.IPTの仕組み
   17回目 13.CAVEシステムへの拡張
   18回目 14.C.C.ライブラリの使用
   19回目 CAVEの仮想体験
   20回目 課題3提出