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お久しぶりです。 以前書き込みさせていただいた際は、前野先生にご返事いただき有難うございました。
僕は会社勤めの、脳・意識・心といった学問ではまったくの素人ですが、時々クオリアの構造について考えることがあります。最近皆様方の意見を伺ってみたい部分が出てきましたので、また書き込みさせていただきます。前野先生の著書とは若干関連が薄くなってしまうかもしれませんが、ご容赦ください。ほかにこのような話をしている場所を知りませんもので・・・。
クオリアの構造(仮に構造というものがあるとして)を構造として成り立たせているものは何でしょうか? 僕は、或る複数点間の状態の関連性ではないかと思っています。脳の原子構造をすべてコピーした脳は、オリジナルの脳と同じようなクオリアを帯びると思いますが、脳の原子の状態を鏡のようにただ完全に複写したものは、(本当に鏡でもかまいません)、同じクオリアを帯びるとは考えにくいと思います。
そういった意味で、或る時間において、その直前の複数点(A,B)から影響を受けて状態が決定される点Cがあるような構造は、Cを媒介としてA,Bの状態も関連付けられることになります。 脳の中の複数野にまたがる処理がどんなに複雑だとしても、最終的に関連付けられれば、一つの関連付けられた構造体として成立するのではないかと思います。 この考え方は、或る意味バインディング問題のひとつの解になり得ると思いますが、いかがでしょうか?
量子力学の、クウォークなどの分野では、時間的前後関係が怪しくなってくると聞いたことがありますが、そもそも時間の定義は光の真空中の伝達速度(影響の伝わる早さ)を基準として定義されるもので、また因果的な時間の方向は、世界がとり得る状態数の多い状態へ向かっている(ように見える)からだとすると、時間の要素はクオリアにとって必須ではないような気がします。
或る状態の脳を瞬間的に絶対零度にして、数百万年後にまた常温に戻したとしても(凍らせる前の状態を解凍後に引き継げたとして)、そのクオリアにとっては連続的に感じるのではないでしょうか?周りの景色はずいぶんと変わっていると思いますが・・・。
皆様、クオリアの構造と心の起源について、文献や掲示板、サイトなどご存知でしたら、教えていただけますでしょうか。
宜しく御願いいたします。 |
No.121 - 2005/09/23(Fri) 15:07
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