慶應イノベーティブデザインスクール
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では、1年次にグループプロジェクト科目「デザインプロジェクト」(4単位)を実施しています。グループプロジェクトを実施することによって、イノベーティブなコンセプトデザインを行う方法を身に付けることが目的です。
(2011年度まではデザインプロジェクトALPS(Active Learning Project Sequence)と呼んでいましたが、単に学ぶ(learning)のみならず、プロジェクトの中から実際に世の中を変革する新たなデザインを生み出すのだという志をこめて、慶應イノベーティブデザインスクール(正式科目名は「デザインプロジェクト」)という愛称に変更しました。)
慶應イノベーティブデザインスクール「デザインプロジェクト」は、以下の3つのプロジェクトから成り立っています。
1.ラーニングプロジェクト(LP:Learning Project)
マルチステークホルダーによる協働の基本的考え方、方法論、用いる手法などについて学びます。具体的には、デザイン思考の哲学、メタ思考、ロジカル思考、システム思考、エスノグラフィー、協働の方法、創造性、手法群(ブレーンストーミング、マインドマップ、KJ法、CVCA、WCA、Value
Graph、Enabler、Scenario Graph、OPM、QFD、Pugh COncept Selection、Prototype for
empathy、Prototype for test)等について学びます。
2012年度は6月から8月の土曜1、2限に隔週で行う予定です。
2.アクティブラーニングプロジェクト(ALPs:Active Learning Plojects)
ラーニングプロジェクトで学んだ手法を身に付けるために、指定された手法を用いながら5~6名のグループごとに7週間で課題に対するコンセプトデザインを行います。課題はプロポーザ―企業から出してもらう予定です。また、Stanford大、MIT、TUDelftの教員による英語でのデザインプロジェクト教育も、それぞれ完結型プロジェクトとして行います。この部分は従来のALPSに相当し、日本語、英語による多くのプロジェクトの集合体であるため、新カリキュラムでもALPs(Active
Learning Projects)と呼びます。
2012年度は8月から9月にかけて行う予定です。
3.リアルイノベーションプロジェクト(Real Innovation Project)
ラーニングプロジェクトやアクティブラーニングプロジェクトで学んだ内容に基づき、実際に現実課題を解決します。企業や自治体からの課題に対し、7週間でグループごとにイノベーティブなソリューションを導き出します。ここでは、手法は指定せず、各グループごとに自分たちでプロジェクトの進め方を決め、実践します。プロポーザ―企業からの課題に対し複数のグループがソリューションの良否を競います。
2012年度は10月から11月に実施する予定です。
見学を歓迎します。見学、体験をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。