慶應義塾大学SDM研究所 イノベーティブデザインセンター

イノベーティブなシステムデザインのための協働の場
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属SDM研究所イノベーティブデザインセンターでは、デザイン思考に基づくワークショップ型デザインプロジェクトの教育・研究活動を行っています。まず、多様なステークホルダーによるワークショップ型の協働・連携に基づき、次代をイノベートする新しい技術システム・社会システムのデザインを実践しています。すなわち、システムデザイン・マネジメント研究科における学生の教育から、企業での研修の開催、外部向けのワークショップの主催、フューチャーセンターやデザイン思考を実践する大学・企業・研究機関・自治体との連携など、様々な活動を行っています。また、協働型デザインプロジェクトの方法論や手法の研究も行い、本分野の学問の発展にも貢献してています。今後も、より良い未来をデザインしようと考えておられる方々との連携を推進し、イノベーティブデザインの活動を世に広めていきたいと考えています。どうぞ宜しくお願いいたします。

システム × デザイン ＝ イノベーション
あらゆるシステムが大規模・複雑化し、問題解決が困難化する現代社会において、システムズエンジニアリングやシステム思考など、ものごとや社会全体をシステムとして俯瞰的に捉え、全体整合的な解決策を精緻にデザインするための「木を見て森も見る」方法論が注目されています。
一方、現代社会の閉塞感を打開するために、エンジニアリングの限界を超え、デザイナーやアーティストのような自由な発想で、協働や連携に基づき社会のニーズに合致したクリエーティブ＆イノベーティブなデザインを自らの問題として実現するデザイン思考が注目されています。
システムとの視点と、デザインの発想。関係性と確実性を重視する前者と、創造性や感動を重視する後者は、一般に、相反するものと考えられてきました。これに対し、慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科では、両者を両立する独自の方法論を発展させてきました。
自由な発想で創造するデザイン思考と、世界をシステミックに俯瞰し、システマティックに新たな解をデザインし、精緻にデザイン解の検証まで行うシステムズエンジニアリング。両者を両立することにより、クリエーティブ＆イノベーティブかつ精緻でリライアブルなデザインが可能となります。