健康ログデータ収集 |
本開発で収集する生体ログデータとは、タニタ社製の「からだカルテ」対応通信機器(以 下、①~④)
① Felica 通信対応の活動量計(AM150) ② Bluetooth 通信対応の活動量計(AM160、AM161) ③ 業務用血圧計(BP900) ➃ 業務用体組成計(MC780A) と、歩数を測定するスマートフォンアプリ(以降、「歩数計アプリ」)から得られる歩数、 活動エネルギー量、体重、体脂肪量、筋肉量、血圧等である。 本開発で利用したタニタ社製の「からだカルテ」対応通信機器で収集できる生体ログデ ータの種類を、測定機器毎(活動量計、血圧計、体組成計)に表で示す。
以下が活動量計(AM150、AM160・AM161)、歩数計アプリの測定項目である。 ※AM161 の測定項目は AM160 と同様 以下が業務用血圧計(BP900)の測定項目である。
以下が業務用体組成計(MC780A)の測定項目である。
タニタ社製の「からだカルテ」対応通信機器および歩数計アプリを利用することで、タ ニタヘルスリンクが提供するサービス「からだカルテ」を利用し、生体ログデータの収集を行った。 以下に「からだカルテ」の生体ログデータ収集サービスのイメージを示す。 「からだカルテ」を利用し、生体ログデータを収集するにあたって、活動量計(タニタ 社製の「からだカルテ」対応通信機器)を被験者に配布することが前提となる。被験者はすべてタニタヘルスリンクが提供するスマートフォンアプリ「ヘルスプラネット」の会員となることで、活動量計で測定した生体ログデータを、スマートフォン端末よりインターネットを介して「からだカルテ」に送信することができる。 業務用体組成計、業務用血圧計で測定した生体ログデータは、特定の施設に設置された 機器よりインターネットを介して「からだカルテ」に送信することができる。 「ヘルスプラネット」アプリにて、Bluetooth 通信対応の活動量計を識別する 一意な情報と会員情報の紐付け登録を行えるようにすることで運用を簡略化し、 Bluetooth 通信対応の活動量計の配布を慶応大学の学生以外にも行えるようにした。 ※一般会員(量販店などから機器を購入した方)にはボタンが表示されない、NICT の研究に協力いただける 特定の団体に所属する会員にのみ機能を提供。
また、より多くの生体ログデータの収集を行うため、歩数計アプリの導入を検討した。 物理的に専用の活動量計を準備しなくてもデータ収集を可能にすること、また、慶應義塾 大学で開発した健康リテラシ向上アプリもスマートフォンで動作することから、専用機器 よりも親和性が上がると考えた。 歩数計アプリには、タニタヘルスリンクが開発した「ヘルスプラネット Walk」を導入することにした。ただし、前述の Bluetooth 通信対応の活動量計と同様に、業務用測定機器を利用するための方式が確立できていなかった。そこで、歩数計アプリで R/W の認証を行えるようすることで、業務用測定機器を利用できるようにした。 ※一般会員にはボタンが表示されない、NICT の研究に協力いただける特定の団体に所属する会員にの み機能を提供。
「からだカルテ」にて収集した生体ログデータは、「慶応データベース」に連携し、デー タを蓄積できるようにしている。「からだカルテ」の既存の生体ログデータ連携 API を慶応大学に公開し、「慶応データベース」から API を呼び出しデータを蓄積。 「からだカルテ」の生体ログデータ連携 API を呼び出す連携アプリケーションは、タニタヘルスリンクから、慶応大学に仕様を公開し、慶応大学側で開発を実施した。API を呼 び出すタイミングは5分間隔で実施。前回連携時から、今回連携時までに、「からだカルテ」 が受信した生体ログ測定機器からの生体ログデータを取得し、「慶応データベース」へ送信しデータを蓄積する。
収集対象の生体ログデータとしては、測定機器から連携された測定結果と、タニタヘルスリンクが提供するスマートフォンアプリ「ヘルスプラネット」を利用して、手入力で登録された測定結果(タニタ社製の「からだカルテ」対応通信機器以外で測定した結果)を対象とした。体組成、血圧の生体ログデータは、特定の施設に設置された業務用体組成計、 業務用血圧計で測定しないとデータを収集できない。より多くのデータを収集するために、 被験者が家庭にある測定機器で測定した結果も収集対象とする必要があるため、タニタヘルスリンクが提供するスマートフォンアプリ「ヘルスプラネット」から手入力で登録され た測定結果も対象とできるようにした。 |