慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 前野 隆司




「幸せのメカニズム-実践・幸福学入門」(講談社現代新書、2013年12月発売)の説明のページ

幻の原稿を公開!

『幸せのメカニズム』では、紫竹昭葉さんについての文章「紫竹おばあちゃんの幸福の庭」に続いて、以下の2名についての文章を掲載する予定でしたが、紙面の都合で、残念ながら削除せざるを得ませんでした。
せっかく書いた文章ですので、ここに公開致します。

地域活性化と幸せ創りの達人(加藤せい子さん)
お金持ちでも幸せになれるのか?(丸尾孝俊さん)



本書では、幸福学についての過去の研究と筆者らの研究結果について説明しています。
本書で用いた図を以下に掲載します。


図1 生活満足度と1人当たり実質GDPの推移:1958年から2012年までの日本の一人当たり実質GDPと生活満足度の推移を示しています。





図2 幸福と不幸は非対称:感情が非対称(ポジティブな感情は、うれしい、楽しいのように単純であるのに対し、ネガティブな感情は、悲しい、苦しい、ねたましい、腹が立つ、ねたましい、憎い、どうしよもないなど、たくさんあります)であるのと同様、幸福と不幸は非対称であることを述べました。





図3 本書の構成





図4 筆者らが2012年にインターネットで行った日本人1500人への調査による、Dienerの人生満足尺度のヒストグラムを示しています。





図5 幸福研究数の推移:1989年から2012年の間に“happiness”“well-being”という単語が題名に含まれる英語の論文を検索した結果を示しています。





図6 一人当たりGDPと主観的幸福の国際比較:○のサイズはその国のGDPを表します。世界幸福データベース(World Database of Happiness)およびIMF資料より筆者が作成しました。





図7 地位財と非地位財に基づく幸福は、それぞれ長続きしない幸福・長続きする幸福であることを示しました。『目からウロコの幸福学』の記述をもとに筆者が作成。





図8 人は変化(新規性)と安定(親近性)をバランスよく求める認知傾向があることについて述べました。
     





     

図9 日本人が幸福感を考える際に重視する要素:内閣府経済社会システムの国民生活選好度調査(2008年~2010年)を筆者が改変しました。





図10 自由時間の長さと幸福の関係:内閣府経済社会総合研究所「若年層の幸福度に関する調査」(2010~2011年)を筆者が改変しました。





図11 幸福に関する日本人1500人への筆者らの調査結果をクラスター分析した結果を掲載しました。





図12 あなたの幸福度は?:Dienerの人生満足尺度、感情的幸福、幸せの4つの因子についての得点記入用紙です。





図13 幸福と不幸の因果関係ループ:幸福の4つの因子を満たした幸福の好循環ループ、フォーカシングイリュージョンに陥りがちな間違った幸福の悪循環ループ、そして不幸の悪循環ループを、因果関係ループ図の記述法に従って筆者が描きました。





図14 社会的課題解決のための活動参加意欲と幸福度の関係:内閣府経済社会総合研究所「若年層の幸福度に関する調査」(2010~2011年)を筆者が改変しました。





図15 こころの状態と幸福度の関係:内閣府経済社会総合研究所「若年層の幸福度に関する調査」 (2010~2011年)を筆者が改変しました。






詳細については著書をご覧ください。

引き続き「幸福」に関する研究のためにデータを収集しておりますので、幸福度調査にご協力いただければ幸いです。幸福度調査にご協力いただいた方に「幸せカルタ」(pdf版)を差し上げます。

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